2012年2月17日金曜日

マタイの福音書


マタイの福音書

[作者] 12使徒の一人のマタイ。彼は取税人(9章9節)です。

[背景] マタイ、マルコ、ルカは同じ概念を共有しながらそれぞれ別の視点から見ています。
その中で、マタイの福音書はマルコを参考にしながら、ユダヤ人たちに伝えるための視点で書かれています。
その象徴が1章にある家系図。家系図は、ルカの福音書と違ってアブラハムから始まってヨセフまでそして、その妻となるマリアからイエス様が生まれたことを書かれています。つまり、イスラエル人の祖から・・・
家系図で血の家系図を示している。血の家系図では7人のユダの王がいる。

[Zodiac]獅子座(ユダ族の紋章)

[書全体の意義]イエス様はメシア、救い主 (イエス様は完全なイスラエル人)

[方位]東

[目的] ユダヤ人を対象としているので、イエスこそ、約束され、待望されたメシアであり、キリストのご生涯は、旧約聖書の約束の成就であることを示すことが本書の目的となっています。多くのユダヤ人がキリストを拒絶したので、信仰と律法の関係、報復、誓い、離婚、犯罪者への態度などの倫理的な規定も必要とされていて、マタイは、イエス・キリストの倫理的な教えを提示しています。

[特徴] ユダヤ人を主たる読者として記しましたので、1章にある系図や旧約の預言について多く言及されています。旧約からの引用も他の福音書より、多く、65回引用されていることもこの福音書の特徴です。「成就した」とうことばが13回用いられています。「天の御国」が30回、「ダビデの子」というメシア的表現が9回使われています。 
 ユダヤ人への福音書らしく、キリストの六大説教が含まれています。山上の説教(5~7章)、12弟子への説教(10章)、天の御国のたとえ(13章)、謙遜、罪の赦しに関する説教(18章)、学者、パイサイ人への非難(23章)、オリーブ山での説教(24~25章)。
 マタイは、歴史的な順序よりも、題目的な配列を考慮して、記録されていることも特徴でしょう。「教会」(16:8;18:17)という語を用いているのは、福音書の中で、マタイだけです。マタイは、キリストの福音が、教会の福音書であることを強調しています。

[アウトライン] 
序 準備期間                              1~4章
 A.系図(1:1~17)
 B.主の誕生(1:18~2:23)
 C.主のバプテスマ(3章)
 D.荒野での誘惑(4:1~11)
 E.宣教の開始(4:12~25)
一、ガリラヤにおける伝道                        5~18章
 A.山上の説教(5~7章)
 B.主のみわざ:10の奇跡(8~10章)
 C.人々の反応(11:20~30)
二、ユダヤにおける働き                         19~28章
 A.王なるイエス(19~25章)
 B.重罪人イエスの十字架刑(26~27章)
 C.復活されたイエス(28:1~20)







参考
家系図
http://studybible-shinkaiyaku.blogspot.com/2012/02/blog-post_06.html
福音書の四季
http://studybible-shinkaiyaku.blogspot.com/2012/01/zodiac.html
マタイの福音書の説明
http://blogs.yahoo.co.jp/ichikawaigm/59287931.html

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